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2004.10.23

甦る大地セラード

甦る大地セラード―日本とブラジルの国際協力    国際協力選書
」を読んだ、著者は元朝日新聞記者。
退職後にブラジルセラード地区の多くの関係者から情報収集したものである。

珈琲に詳しい人だとブラジルコーヒー生豆にセラードという名称が
ついているものがあるためよく聞く名前だと思う。
よく聞くものだからセラードって何さ?てな感じで少しブラジルにつ
いて見識を深めてみようということになった。

ブラジルセラード地区は首都ブラジリアを中心とした緯度でいうと
南緯15度前後のブラジル中西部の一帯を示し、総面積約2億
400万haである。
北に向かえば熱帯雨林のアマゾン川流域となる。
想像も付かない巨大なサイズである。ブラジルの総面積は日本の
23倍もある巨大な領土を持つ大国である。
ちなみに、セラード地区の年平均気温は18~23℃であり、年間
降水量は600~2,000mmの範囲である。日本の年間降水量
は1,800mm程度だから数字だけで判断すると農業するには不
適切な場所とは思えない。

主題のセラードとは本来ポルトガル語の「閉ざされた(Cerrado)
」という意味を持ち、植生の呼称である。
南部のサンパウロとかリオの農家からすれば、あんなとこで植物
なんか育つわけないべさ!と馬鹿にしていた。養分が少なく酸性
土壌の一帯なのである。
おまけに雨季(10月~4月)、乾季(5月~9月)がはっきり分かれ、
雨季には80%の年間降水量が集中している。
確かにこんな場所では誰も農業をやりたいという人はいなかったようだ。

ブラジル南部は比較的農業には適しているようで裕福な農家が
たくさん生まれている。
実際、1908年の日本からの移住者はサントス港へ到着し、南
部のほうへ入植したようである。
つい最近、小泉首相がブラジルサンパウロに訪問したがやはり
移住者が多く入った南部なのである。なんで今の時期にブラジ
ルへ行くの?と日本国民はみんなそう思ったに違いない。そん
な中で日本にいる田中真紀子は「小泉さんは方向音痴だから。。」
相変わらず毒舌である。

そんな中でブラジル政府がとってきた南部地方への移民農業政
策も、農地の不足から底が見えはじめ、新たな農地開発の必要
性が出てきたがお金が無い。
そのころ日本では食糧危機が叫ばれ始めていた。農林水産省の
官僚達は国内の農業生産品だけでは食っていけないから、世界
のどこかに食料基地を作る必要がある。と考えていた。
1974年日本の首相はブラジルを訪問し、ガイゼル大統領と農業
開発協力で共同声明を発表したのである。ここで登場するのが首
相 田中角栄。
まんまと日本の食料供給基地確保の思惑とブラジルのどこかから
お金の援助を受けて開発したいという思いが一致した。

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コメント

目先の変わった面白い読み物ですね。続きが楽しみです。

投稿: supermak | 2004.10.24 08:28

このセラード開発は、商社では伊藤忠がメインですね。

投稿: Sao Paulo | 2004.10.27 12:11

supermakさん
 2号目を発行しました。

Sao Pauloさん
 サンパウロに住んでいるのですね。
 今後ともよろしくお願いします。
 コーヒーという切り口でブラジルを身近に
 感じたいなーと思っています。
 伊藤忠は農作物に限らず手広く現地への
 合弁企業設立などで参加しているんですね。

投稿: 管理者 | 2004.10.27 22:00

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