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2004.10.29

甦る大地セラード(3)

今回でセラードに関する情報は終わりとしたい。

雨季乾季がはっきりと分かれたセラードの気候では灌漑を作ら
ねば農業はできない。この問題は、官民合同事業にとって大きな
足かせとなった。
なぜなら、土地面積のスケールが桁違いなため、投入資金が莫大
となるのである。
国際協力事業団は農業機械購入、灌漑を造成するための資金は
国際協力事業団を通して、日本政府からブラジルの日銀のような
位置付けの銀行に貸付け、さらに入植者への資金貸付けるという
構図で資金援助された。
このようにすることで貸し倒れがないと日本側は判断したようだ。

農地開発にあたっては、北部に位置するアマゾン川流域への
農薬影響、さらにセラード地区も農地としての乱開発がされな
いように農地の面積割合をきっちり決め、自然保護にも慎重に
配慮されて農地開発を進めた。

資金の貸付の他に、人道支援的な農業普及技術支援、植生
・土地調査支援、栽培品種改良支援などは無償で実施され
た。つまり、我々の税金が使われたことになる。

ミナスジェライス州への第一次事業に始まり、第二次事業で
はバイア州及びマットグロッソ州、ゴイアス州の開発。第3次
事業ではマラニョン州及びトカンチンス州へと開発面積を拡大
し、つい最近の2001年まで第3次事業は継続された。

私が書いている内容がコーヒーに関連することばかりなので
勘違いしそうだが、あくまでも農業一般についての事業だか
コーヒー栽培はその中の一部であることを注意したい。
コーヒーも大豆、とうもろこし等の農作物の一つなのである。

今日では生産性の高いコーヒー栽培方法と品質管理により、
生産量世界第一位を誇るようになったのである。セラードには
乾季と雨季しかないことを初回に説明したがコーヒーの収穫
時がちょうど乾季に当たっていることもコーヒー栽培発展に
寄与したのかも知れない。

また最近8月に、ブラジル政府は「世界初のコーヒーの遺伝
子(DNA)地図を開発した」と発表したのを耳にしたことと思う。
現在のコーヒー生産過剰からくる取引価格低下、経済的危機
を乗り切るために遺伝子操作した生産性が高く病害虫に強い
品種、すなわち「スーパー・コーヒー」を投入していくようだ。
遺伝子操作した農作物の安全性はどうなのだろう?
日本政府はこのような農作物を輸入許可し、垂れ流しにする
のだろうか?
いつの間にか知らず知らずに飲まされているいることになっ
てしまわないのか?
ブラジルコーヒーの行方は今後注意して見ていく必要がある。

そのような経緯からすると、簡単に手に入るようになったブラ
ジル産のコーヒー豆から抽出した珈琲を飲んでいる我々は、
もっとブラジルを身近に知る必要があると思う。
そんな私の思いつくブラジルはコーヒーの他に、ヨーロッパで
活躍するサッカー選手、ジーコ監督、アイルトン・セナぐらいし
かないのだが。。。。

本を通じて、コーヒー豆の種類としてセラードと付く名前のも
のがどのような気候のもとで生産され、農地の開発はどの
ようにされたのか、生産者はどのように関わってきたかが
分かってきたところである。
もちろんこの国際事業は簡単なものではなかったことが記
述され、苦難に満ちた事業であったことは確かだが、セラ
ード開発に取り組む人たちの姿勢がみんな前向きである
ことに間違いはない。

セラードって何さ?から始まった疑問はあちこちに話が
発散してしまって、さらに落ちもなく収束しなかったよう
に思う。

今回調べる中で、次のようなことが分かった。
①「ブラジル・セラード・ムンドノーボ・ボアビスタ農園」と
いう豆があるとしたら、「ブラジル」の「セラード地区」の
「ボアビスタ農園」で生産された豆で、品種は「ムンド
ノーボ」という意味。

②下坂農場は、1974年ミナスジェライス州に入植して
いるので、セラード開発が始まる前からのフロンティアと
言える。

次回は、焙煎バケツに煙突とダンパーがくっついたので
それを紹介する。

コーヒー豆 通販 いつもコーヒー

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コメント

アイルトン・セナ、なつかしいですね。彼が死んでからF1に興味をなくして見なくなりました。(変なとこに食いついて失礼。)

焙煎バケツにダンパーと煙突?そ、それっ、早く、是非写真つきで紹介してください!パクらせてもらうかも。煙突に排気用の強力なファンをつければ、サイクロンになって本格焙煎機にならないでしょうか?

投稿: supermak | 2004.10.30 10:02

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