1.コーヒーとの出会い
みなさん、こんにちは。自家焙煎倶楽部 山石英市です。
自家焙煎コーヒーのローストマスターとして活動しています。
どんな人がこの記事を書いているのか謎?と思われる方も多いと思いますので、「覆いを取る」という意味で≪私自身のコーヒー黙示録≫にちょっとばかりお付き合いください。
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Pilgrimage in cafe
本物のコーヒーをさがし始めたカフェ巡り。
本拠地札幌には美味しいコーヒーを出すカフェがたくさんあります。美味しいコーヒーを作るには美味しいコーヒーを知らないと作れません。北海道内・札幌で約100店、遠くは東京、名古屋、大阪、京都のお店約20店に直接足を運び自分の舌で感じ取ってきました。このとき感じたことは、コーヒーの味も去ることながらその地域の空気感とお店の雰囲気に大きく左右されることが多かったということです。そういう意味で言ったら北海道の湿気の少ない爽やかな空気感はコーヒーを自然と美味しくさせる作用があります。
また、冷涼な気候はコーヒーそのものを作る作業である焙煎にもとても合っていると思います。
Installation of Roaster Machine
いよいよ本格的な焙煎機を導入。
コーヒーへの情熱が益々パワーアップしていた時期だと思います。ついに念願の5Kg焙煎機を導入しました。設置には自宅の一部を焙煎室に改造しました。総重量250kgもの機械を一般住宅の玄関を通して運び入れるのは容易ではなかった。大人6人がかりで入れたので、今思い返しても良くやったもんだと思います。
焙煎機の設置前には床板の耐重量の工事、煙突用コア抜き工事と知らないことばかりでしたが設置に関しては一通り経験しました。
Hiiro Coffee
濃く明るい赤色。深紅色。を和名で緋色(ひいろ)といいます。
コーヒーを意味する漢字は一般的に「珈琲」を割り当てます。私はコーヒーを漢字で表現する場合、「珈琲」とは使わずに「咖緋」を使っています。”咖”は中国語で口から入れる飲み物、”緋”はコーヒーの木には鮮やかな赤い実がなることから緋色の”緋”を使います。「珈琲」と比べてより立体的にコーヒーをイメージすることが出来るのではないでしょうか。
コーヒーの木に白い花を咲かせ赤い実がなることを初めて知ったときショックでした。白い花はジャスミンに似た香りがし、それもたった2,3日で散ってしまう希薄な命です。赤い実は”さくらんぼ”に似ていることからコーヒーチェリーと呼ばれています。
Spread of coffee
コーヒーは異国の地で生まれました。
江戸時代に日本に伝播した後、世界でも類の無い「コーヒー文化」として発展してきた不思議な飲み物です。しかし、伝統的な茶道のように完成された決まりごとや作法はありません。日本がコーヒーが発祥の地だとしたら、きっと”コーヒー道”という礼儀・作法が生まれたに違いないと思います。そして私自身も難しく敷居の高いものだとしたらコーヒーを仕事としていなかったに違いありません。
一人ひとりの普段着のようなコーヒーがあって良いと思います。
Road of RoastMaster
ローストは簡単ではなかった。
ブログを通じて様々な方からコメントをもらったり、コーヒー焙煎に関する書籍を片っ端から読みあさりました。でも、自分が思い描いていた美味しいコーヒーは簡単には出来上がりませんでした。ましてや他の人に飲んでもらえるようなものにもなるはずがありません。
焦りもあって焙煎機を蹴飛ばしてしまいたいほど悔しい思いをしました。
そんな中でブログのコメントに軽井沢 カワンルマー 小野氏からの書き込みがあり、焙煎教室を札幌にて開催する運びになったわけです。
それからというもの日々焙煎漬けの毎日となり、焙煎が上手になりたいとの思いが強かったんでしょうか、夢の中にも焙煎機の前に立ち毎日数十キロも焙煎している姿が出てきました。毎日の焙煎は自分で飲みきれる量ではなくなり殆ど捨ててしまうことになったのですが、およそ300kg(麻袋で5袋)くらい焙煎してからでしょうか自信を持てたのは。
一時は暗いトンネルから抜け出すことが出来ずにいましたから、希望の光が見えたこの自信というのは今の自分自身の行動の源泉となっているはずです。
Independence
焙煎への自信が後押ししました。
そこからネットショップのオープン、卸先の開拓へとあっという間に行動していました。
ローストマスターとしての信条は焙煎のテクニカルな部分を超越した「元気にしてくれるコーヒー」を求めます。そして私自身さえも元気にし、買っていただいたお客様も元気になってほしいとの気持ちを込めて日々焙煎しています。
その後、ブラジル日本人会との交流やアフリカ理解プロジェクトへの支援、コーヒー教室、焙煎初心者への指導と幅広くコーヒーに関わることで活動しています
ひとまずここで「コーヒーとの出会い」は終わりとします。
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